人形の街・埼玉県岩槻

コロナ騒ぎで2月22日から3月8日まで岩槻で開催予定だった<ひな祭りイベント>が中止となった。

今回の企画に<つるし雛と老舗のコラボレーション>というのがあって、

鈴木酒造の酒造ギャラリー、老舗料亭ほていや、レンガの洋風建築の大正館、陶器の店でつるし雛のワークショップもやっていたわた忠と4か所の展示を見てきた。

イベント自体は中止だったので街の中は一通りが少なかったが各会場の展示は見ることができた。

これだけの用意をして、中止というのは各会場の担当者も切なかったと思う。

そして、この展示が圧倒されるような見ごたえだった。

古いおひなさまだけではなくて新しいつるし雛たちも製作者の名前入りで飾られていた。

岩槻は太田道灌が築城した岩槻城の城下町だった。

江戸時代にひな人形の顔づくりが確立されて以来、これが専売品となり、岩槻の人形作りが伝統工芸品として認知され、今や生産量も生産額も日本一の人形の街となっている。

歴史のある街だけに、古墳や寺院など街歩きが楽しめるポイントが多いようだ。

小松は歌舞伎の町だった(その1)

 これまで、不覚にも、石川県の小松は飛行場がある町としてしか見ていなかった。ところが今回、小松に今年6月にオープンした隈研吾が設計した<九谷セラミックラボラトリー>を見に行きたかったので、夕方の飛行機の時間まで小松で過ごすことになった。金沢からJRで1時間足らず。JRの小松駅を出ると<小松は歌舞伎の町>のキャッチ。実は私、長唄をやっているので、歌舞伎はわが趣味世界。なんだ、なんだ?ということで駅の待合室で沢山のチラシをチェックしてみると小松という町が只者ではないことが判明。関連チラシを集めて、コーヒーを飲みながら1日で回れそうなところの優先順位をつける。まずは予定通り、九谷セラミックラボラトリーに。ここは駅からタクシーで行くのが正解。イオンまで無料のシャトルバスで行けばイオンにはタクシーが止まっているだろうと考えた私がバカだった。田舎のタクシーは呼ばなきゃ来ない!携帯をリュックに忘れてきたために電話できない!歩くのは嫌いじゃないので、歩きだしましたが・・・2キロぐらいでしたが、遠かった~着いたところは、流石にいい建物でした。でも、九谷のいろんな作品を沢山見たい人には不向きかな~(私もその一人でした)。小松九谷という流れがあるようで、調べればいくつか工房もあるようですが、車がいりますね~。今回の小松で一番良かったのは<みよっさ>というこまつ曳山交流館で、中に二基の曳山も飾ってありました。ここの館長に直々にお話を伺って、とても感動しましたがそれは次の旅日記で。

七尾/牡蠣の季節がやってきた

 

 今年も金沢に出かけた。金沢には亡くなった母の姉妹がいるので機会を作って出かけている。今年はメインテーマが七尾の<能登演劇堂>。仲代達也率いる無名塾の公演を見ることだった。能登里山空港も能登演劇堂も初体験。能登演劇堂は能登中島町にあるが、もともと、仲代達也によって演劇堂の設立が発案されたものの、今では数多くの演劇が開催され、町の活性化に寄与している。この演劇堂のもう一つの特徴は舞台後方の壁が開かれること。マクベスなどでは実際に開かれた。後ろの里山を効果的に使った演出がなされたようだ。この自然と一体となった舞台を見たい!ことがここを訪れるきっかけとなった。ほかのことは現地に行ってからと思っていたが、実のところ、あまり期待していなかった。だが、いや~、七尾は面白かった。<牡蠣>の養殖は日本で2位という牡蠣産地。そして<能登米>も現地の人はスーパーブランドの新潟の魚沼米に負けないと言っている。魚はもちろん美味しい。こうした美味しい食に加えて、街歩きも楽しかった。城址公園はきちんと整備され、ふもとには花嫁のれん館がある。ここでは花嫁衣裳を着て花嫁のれんをくぐる体験もできる。(有料)一本杉通りには、明治時代に復元された建物が残り、醤油、昆布製品、ろうそくなどのお店が並ぶ。もう一つ興味があったのは日本で二番目に古い演芸場が残っているという興味深い情報だった。実際に行ってみるともう復活は難しい状態で残念だった。半日あれば歩けてしまう広さもいい。最後は食彩館でビールとお寿司。寿司の町でもあった。